知らんけどアウトプット

とりあえずアウトプットするところが欲しかったので書いてみる。知らんけど。

雪国素人が北海道旅行に持って行ったもの

今週のお題「大移動」
雪まつり期間中の札幌に行ってきた。
これまで雪の積もる環境に暮らしたことも、旅行したこともなかった。ウインタースポーツも小4の時なぜか参加したユースホステルのスキーで終わっている。
要するにまったくの素人である。
「素人は黙っとれ――」ではあるのだが、なかなか快適に過ごすことが出来たので記録しておく。

足元

雪国に行くにあたり、一番心配したものが足元である。雪がある環境をろくに歩いたことがない。旅先でけがをするわけにはいかないので対策しなければと思った。

靴:既存のレインブーツ

いや対策どうした。と思われそうだが、少し話を聞いてほしい。
なんせ前述のとおり雪国素人。ここ10年雪国に行く機会はなかったし、今後10年もおそらく予定がないのである。
そんな人間にとって、一度しか使わないスノーブーツを買う決断はできなかった。保管場所もないし。
レンタルとか一度使ってメルカリに出すとか考えたけど、私の足は22cmの3E相当なのでそもそも日常履きですら探すのが大変なのである。況やスノーブーツをや。
というわけで、多少履きなれているレインブーツで行くことにした。

滑り止め

レインブーツでは雪道を歩くのに適していないので、後付けできる滑り止めを買うことにした。
自分のおっちょこちょい加減を考慮し、かかとまで滑り止めがあるタイプにすることに。
最初はスパイクタイプにしようとしていたのだけど、機内持ち込みで没収される可能性があっては困るな、ということでコイルタイプにした。さらに念には念をということで、空港内のローソンで受け取ることにした。北海道への配送は結構時間がかかるのと、店頭保管期限の兼ね合いがあるので、注文タイミングの見極めが必要だったけど。

こ~~~~~~~れは本当~~~~~~~~~~に買ってよかった。踏みしめられて硬くなった雪もきちんとキャッチしてくれた。屋内など雪がない床ではコイルが横に滑ってちょっと怖かったけど。
たまたま私が買った時に、外装破損のアウトレット品が出ていたので安く買えた。ラッキー。
ちなみに帰りの便でも没収されなかったので、ちゃんと持って帰ってくることができました。

中敷き

雪国に行ったことのある友人から「保温できるインソールを入れたほうがいいよー」と教えてもらったのでダイソーでフェイクファーインソールを調達した。
フェイクファーインソール(24cm-27cm)jp.daisonet.com
試し履きしたところ、ぺらぺらだったので歩いているうちに折れ曲がってしまった。家にあった滑り止めテープを足裏に縦に貼ったら改善した。やっぱり試し履きって大事だ。

サンコーの滑り止めテープはマジで滑らなくなるのでお勧め。

くつ下用カイロ

普段は汗っかきなのであまり使っていないけど、レインブーツの保温性は皆無なので用意していった。
www.kobayashi.co.jp
インソールを入れることもあって、甲に貼るタイプを使った。足裏タイプより違和感が少なく、歩きやすかったように思う。持続時間は8時間とのことだったので、途中交換も考慮し多めに持って行ったのだけど、1日1枚で十分だった。

スノーカバー

レインブーツの入り口から雪が入るのを防ぐための雪よけ(スノーカバー)として、ダイソーのレッグウォーマー(ダウン風)を買った。
「雪 対策 ダイソー」とかで検索してたら、雪国暮らしの人のブログで紹介されていたもの。
これはずいぶん前から調べていたので、秋冬物が並んだ瞬間に買った。最近ダイソーに行ったときは無くなっていたので、余裕をもって買っておいてよかったなと思う。

アウター

ウン年前に買ってぺらぺらになってきているウルトラライトダウンジャケットでは太刀打ちできる気がしなかった。
腰までガードできて、前がきちんと閉まるようなアウターを持っていなかったので潔く購入することに。
これも諸々調べたうえで、モンベルの「スペリオダウントラベルコート」を購入。
(今はリニューアルされているみたい。私は旧品をアウトレットで買った。)
これとレッグウォーマーに思いっきり防水スプレーをかけていった。
モンベルのダウンの中では薄い方だけど、十分暖かかった。ぶ厚すぎないから関東の冬でも使えるし、今後も使い倒そうと思う。修理サービスもあるしね。

インナー・タイツ

暖房がしっかりしている室内では汗をかくと聞き、汗処理性が高いブレスサーモを買い足した。
https://jpn.mizuno.com/breaththermo
案の定けっこう汗をかいていたので、ヒートテックだったら汗冷えしていたかもしれないなと思っている。(ヒートテックも毎日お世話になっています…!)
また、タイツもブレスサーモのタイツ(レギンス)を買い足した。厚みが足りないかな?と思っていたけど、長めのスカートとレッグウォーマーのおかげか、とくに脚が冷える感じはしなかった。
一応、お尻の冷えを防ぐため、これまたダイソーで買ったニットパンツを上から履いておいた。
ふんわりニットパンツ(腹巻付、無地、吸湿発熱加工)jp.daisonet.com

旅行用バッグ

直前まで機内持ち込みサイズのキャリーバッグで行こうとしていたが、あまりに荷物がコンパクトになったので大きめのトートバッグで行くことにした。
結果として手持ちのバッグで行って大正解。雪道ではうまくキャリーバッグを転がせないし、また暖かかったためか雪が解けて水たまりになっているところも多かった。機内持ち込みで荷物棚に入れる際、上が開いているトートだと少し不安だったので、ボストンバッグがあればなあと思った。昔使ってたやつ、実家から取り寄せようかしら。

その他あってよかったもの

  • バスモ Web回数券新千歳空港から札幌市街地へはバスで移動した。4回分の回数券がWeb上で販売されている。こういうのってだいたい一度に使えるのは1枚だったりするが、これは使用人数を選べるので、友人と2人でシェアすることができた。
  • ニット帽・ ネックウォーマー…耳を守るの大事
  • リストウォーマー…手袋だとつけ外しで落としてしまうため、手の甲を守れるものにした。寒かったら指を折り曲げて収納。
  • カイロ…雪まつり観光中は腹と背中に貼っていた。
  • 自撮り棒…雪像と写真を撮るにはやっぱりあった方が便利だった。
  • 寝ながらメディキュット…普段と違う歩き方をするからか、足の疲れが大きかった。気休めだがあってよかった。

ここまでいろいろ書いたけど、結局のところ暖かかったようなので、対策として十分かは不明である。途中暑いくらいだったからある程度までは大丈夫だと思うけど。これを参考に凍えた人がいても責任は負いかねますのであしからず。

蛇足

北海道はあんまり関係ないけど、いつも使っている旅行用サービスを置いておく。
shiorisu.comLINE上でやるより行程管理系のWebサービスを入れておくと整理しやすいので便利。
walica.jp旅行中はどうしても個別会計より立替が増えてしまうが、ここに入れておけば計算もしてくれるのでよい。何より気兼ねなく立替できる。

まぼろしスイマー を読んで

以前の記事からずいぶん間が空いてしまった。
部署異動を経て、目まぐるしい日々を片付けているうちにもう12月である。
下書きの中にある、Evernoteを活用したレシピ管理の記事も、公開する前にEvernoteの無料プランが縮小してしまった。
TwitterもXとなり、世間は大きく変わってしまった。

さて、11月に友人 岡田奈紀佐さんが作品集を出した。
spice16g.hatenablog.jp

彼女とTwitterで知り合ってもう10年以上経つ。
彼女の表現を、Twitterのタイムラインで、ブログで、写真で見て・触れてきた。
もちろん短歌を始めた時も。
短歌の世界のことはてんで分からないのであるが、ネットプリントを発行した時も影ながら出力したりしていた。

そんな彼女が、これまで発表したものも含めて本という形になった。傍で見ていた者としては、感慨深いし、嬉しく思う。彼女が装丁も行ったということで、彼女の夫である天野うずめさんの作品集も合わせて購入した。
できればブースに訪れたかったけど断念し、通販でお願いした。

まず届いて気づいたのが、それぞれの作品集の紙の違いだ。
まぼろしスイマー」はつるつるとした紙。彼女が撮影した写真がよく映える。裏表紙が真っ白ではなく、グレーなのも、まぶしすぎず良い。
「似た服を買う」ではざらりとした質感で、表紙にデザインされた布を思わせる。
後から聞くまで気が付かなかったのだが、本文の紙も違っていた。気がつかなくて悔しい。

作品や表現の仕方にも、個性が出ていて面白い。フリーペーパーでは、お二人がお互いの作品集を読み合っているのだけど、この小さな紙にもそれぞれの持つ雰囲気を感じることができた。
いや、まあ、うずめさんにはお会いしたことはないんだけど。

短歌については彼女を中心にしか触れていないため、味わい方はよくわかっていない。
ただ、作品の中には、その背景となった(であろう)出来事を知っているものもあった。
背景では色々あったことを、限られた言葉の中で、作品として昇華させている。そのようなことを考えながら読むのは失礼なのかもしれないのだけれども、思いを馳せずにはいられなかった。

まぼろしスイマー」にはエッセイも収録されている。
彼女の高校時代の先生は、彼女のことを「書かずにはいられない人」と表したとのことだが、本当に的を得ていると感心した。個人的には、彼女の撮る写真にも触れてきているため、書くことに限らず、様々な表現を止められない人だと思っているが。

本人にも伝えたところなのだが、エッセイの中でも「丸く」について、文章として書き記してくれたことを心から感謝している。

そういえば、人はあっけなく死ぬと思ったから、
だから私はあの時に、名古屋に住む彼女に、
タイムラインだけでなく、直接会いに行ったのだった。

夜行バスで名古屋に生まれて初めて降り立った。会ったのは初めてなのにあっという間に1日が過ぎていた。
あまりに楽しく過ごせたので、翌日、ひとりで明治村を訪れた時も、一緒に来てもらえばよかったなあと感じていた*1
今では「心の故郷」と呼んでいる明治村に出会えたのも、彼女のお陰であるのだ。


TwitterがXとなった今。
Twitterのタイムラインで彼女らと過ごしていた、あの頃の空気感を、文章に閉じ込めてくれたこと。あの頃のTwitterの残り香を、どうにか感じることが出来るうちに、記してくれたこと、それを読めたこと。それだけでも有難く思っていた。
彼女のブログに、ブースに来たお客さんについて綴られている。

忘れられないお客さまがいる。ふらっとわたしのブースに来られて、わたしの作品集『まぼろしスイマー』を手にとって少し読んで「気になる…」とつぶやいていた方だ。わたしとうずめ氏がお互いの作品集を読み合ってつくったフリーペーパーをお渡しすると「ありがとうございます!」と言っていったんブースを離れていったのだけど、少ししてそのお客さまはわたしのブースに戻ってきて、「スイマーください!」と言ってくださったのだ。忘れられずに戻ってきてもらえたこと、やっぱり欲しいと思ってもらえたこと。とてもとてもうれしかった。

本のさんぽみちで初めて本を売った話 - パーソナル銀河

文章として記してくれたことだけでも嬉しいのに、彼女も私も知らない誰かに、届けてくれたこと、届いたこと。こんなに嬉しいことはあるだろうか。
自分でもどういう立ち位置でコメントをしているのか、何様だと思うけども、それでもやっぱり嬉しく、心底感謝しているのである。

Twitterを始めたころ高校生だった私は、大学生になり、就職して、現在30歳を過ぎたところだ。
年上のお姉さんたちに囲まれて日々を過ごしていた印象が強いのだが、気づけば知り合った頃の年齢をとうに過ぎていたようだ。
ガラケーで使っていたサービスは終了していった*2し、ガラケーipod touchの2台持ちが最強だと主張していた私も、今やiPhoneユーザーである。なお、アプリのアップデートを拒んでいるため、私のiPhoneにはまだ青い鳥がいる。引っ越し先を見つけないとね、と思いながら、まだ青い鳥をタップしてしまう日々だ。

話が逸れてしまった。
彼女と話していても、私たちはいつもこんな感じで、話が緩やかにかつ激しく変わっていく。だがそれが楽しく、心地よくて……いやそうなんだけど、今はそれを記すんじゃなくてだな。

本筋に戻すと。
作品を生み出すということは、労力がかかることである。いくら彼女が書かずにはいられない人であったとしても、書くことに大きな力がかかるのは当たり前のことで。
一つひとつを創り出すだけでなく、連作とし、作品集としてまとめあげたこと。心から賞賛を贈りたい。お疲れさま、ありがとう。

通販されてます。

*1:その後、何度も彼女と一緒に訪れている。ある日は謎解きをしたり、イルミネーションを見に行ったのに雪がふっちゃって中止になったり、フォトウエディング撮影にも付き合ってもらったりもした。またどこかで記せれば。

*2:jigtwiにはお世話になった。ガラケーは画面を見ずに打てるので、テレビの実況に向いていた

結婚して1年経ったので

2022年はじめにアウトプットの場としてここを作ってから、ろくなアウトプットもできていない間に1年経ってしまった。定期的にアウトプットするのって難しいね。
そして今日、これまた驚くことに結婚して1周年となった。
skop.hatenablog.com

新婚というと「楽しいでしょ?」とか「今が一番幸せな時期だよ」とか言われたけど、学生時代にいずれかのワンルームに転がり込んでいたことも含めると10年近く一緒に暮らしていたので、新婚ハッピーワッショイ‼︎なんてことはなかった。
むしろこの1年は乱気流にのまれたような1年だった。
5月にフォトウェディング撮影とちょっとした旅行に行ったのだけど*1その前後から嬉しかったことやら苦しかったことやら色々あって、感情の起伏が激しくてどうしようもなかったなと思う。アラサーっていろんなことが起こるのだなあと、ひしひしと感じている。

嬉しかったことのうちのひとつが、友人の子が生まれたことだ。度々会いに行かせてもらってるのだが、お子の顔を見る度に、この子に恥じないようにちゃんとした人間になろうと誓っているところだ。ロボット掃除機の定時運行もその一環だったりする。
skop.hatenablog.com
……まあ元々へにゃへにゃな人間なので急にちゃんとなるのは難しく、年末年始に荒れた部屋はそのままだったり……。
当面の目標は大丈夫な暮らしを送れるようになることと、ひとりでもバランスを取れる人間になることかな。

いま私の仕事が繁忙期なのもあって、お祝いは特に用意できず……映える写真もないので5月に撮った写真を置いておく。

少しでも永く一緒に暮らせますよう。

*1:これも記事に残そうと思っていたが書けずじまいであった

ブラーバの運行管理のために、プッシュポップでチェッカーを作ってみた

先日書いたとおり、ロボット掃除機の定時運行に成功した。
skop.hatenablog.com
掃除機が走れるのであれば大丈夫だろうということで、調子に乗って床拭きロボット(ブラーバ390j)を購入した。
自分でクイックルで床拭きするより遥かに丁寧にやってくれる(そもそも、自分で床拭きなぞ滅多にしない)ので満足しているのだが、一つ問題があった。部屋と部屋の間にある敷居とか配線モールとかの僅かな段差を乗り越えられないのである。どうしようもないので、各部屋をローテーションで掃除する運用をしている。*1
運行管理のためにこういう感じのチェッカーを導入しようかと考えたのだが、割といいお値段だったのでどうも躊躇してしまった。
asahi-electro-chemical.com
というわけで、プッシュポップを使ってチェッカーを自作することにした。
プッシュポップとは、シリコンでできた無限プチプチ系のおもちゃで、一時期爆発的に流行っていた気がする。元祖はアメリカのおもちゃ会社のGo POP!という製品らしい。スクイーズって名前で売られていたりもするが、スクイーズいうのは握りつぶしたりして遊ぶ柔らかいおもちゃの総称らしいので、プッシュポップと呼ぶことにする。

作ってみた

私はダイソーで売っていた商品を使用した。
[ポコポコスクイーズ(六角形) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
はさみで必要な分を切り出す。

上側に写ってるものは列の間の枠まで切ってしまっているけど、押す時のバランスが悪くなるので壁を残すことが大事。下側のように勿体無いけど使わない列をぶった切るのが良いかと思う。
飛び出た部分はデザインナイフで削った。

シリコンなので結構簡単に削れる。*2

貼り付けてみた

私はブラーバの充電コーナーの近くに見えるように掲示したかったので、貼り付け用のケースも作ることにした。
最初は何度も使える両面テープ(いわゆる魔法のテープ的なやつ)で貼り付けたのだが、接着面積が枠の部分しかなかったのでうまく貼り付かなかったのである。
発泡スチロールをプッシュポップより2mmくらい大きめに切る。以前DIYのために買ったホットナイフを使ってみた。熱を加えながら切るので、綺麗に切れて嬉しい。

組み立てはグルーガンを使った。

上下を組んだ時点で「壁に貼ると言う点ではこれでいいのでは?」と思ったが、ちゃんと側面もつけた。

白いと発泡スチロール感丸出しだったので、マステで色をつけて、各掃除箇所をテプラでラベリングして完成。

完成図はこんな感じ。掃除した箇所を凹ませている。
掃除する時に手軽に準備できるように、クイックルのウエットシートも魔法のテープ的なやつで貼り付けた。生活感もりもりな見た目だが、生活している時点で生活感なぞ出るものであると割り切っている。
いわゆるチェッカーは1周回ったら全てリセットしなければいけないけど、プッシュポップの場合は裏返すだけですごく手軽でよい。
ウン千円するプッシュポップを使うのは気が引けるけど、100均でも取り扱いがあるので安価に導入できるし、チェック項目が増えたとしても気軽に取り替えられると思う。

今回はテプラでラベリングしたけど、転写シールとかを使えば、プッシュするところに直接絵柄をつけたりできるのかな?そうすれば両面使って進捗管理できるからより多くの項目を管理できるかもしれない。柔らかいから持ち運びするチェックリストには向かないけど、壁に固定する分には良いかと思う。
無限にプッシュして遊ぶ以外にも、こんな使い方もあるよ、ということで。

*1:記事にするほどでもないので余談だが、ブラーバ390jにした理由はクイックルシートを使える手軽さ。ブラーバジェットはいちいち水タンクに水を入れなければいけないし、パッドも洗濯しなきゃいけないし、使い捨てはコスパが悪いし。Panasonicのローランも気になったが、評判が安定していたブラーバにしたのであった。

*2:ちなみにデザインナイフの後ろに映り込んでいるのはザッハトルテの箱である。全世界送料無料キャンペーンの際に注文したのだが、もったいないので工具箱として使っているのだ。

ロボット掃除機に定時運行機能がついていないと思って対策したのに、ちゃんとついていた話

ロボット掃除機を購入して4年経つのだが、この度、ついに定時運行に成功した。

自慢ではないが、私は部屋を荒らすことに長けている。それなりに荒れた部屋でも生活できる。そしてオット氏も同じくらい荒れた部屋でも生活できる人である。
以前母方の祖母が、「だらしない男(父親)と結婚したせいで、あの子までだらしなくなってしまった。前は部屋のきれいな子だったのに…」と嘆いていたのでオット氏に聞いてみたところ、昔から部屋を片付けられない人だったらしく安心した。なんなら同棲始める時の挨拶の際、私のいない場で母が「あの子、部屋を片付けられないけど大丈夫?」と尋ねたところ、オット氏は「大丈夫です、僕もなので」と答えたそうだ。よかった(よくない)。

巷ではロボット掃除機を導入すれば掃除機が通るために床が片付いていくと言われている。私もそれを狙って導入を決意したのだが、とはいえいきなり高価なルンバを導入するのも気が引けてしまった。安価なロボット掃除機の中でも、評価が高かったILIFEのV3s Proを導入した。これが2018年のことであった。

事実、この後今に至るまで、来客予定があるときに慌てて掃除する以外では使われなかったので、ルンバを選ばなかったのは賢い選択だったのだろう。なんなら、V3s Proはマッピング機能がないぶん縦横無尽に動いてくれるので、床にべたべたものを置いてしまう我が家には合っていたかもしれない。マッピングしても混乱するだけだと思う。

定時運行にシフトできたきっかけは何てことなく、来客があったときの状態を少しでもキープしたいと思ったからだ。
それなりに汚い部屋でも生活ができるのだが、汚くないといけないわけではなく、なんとなく「片づけねば」という意識を抱えながら生活することとなる。来客時には大掃除して、「ちょっと汚い」くらいまで整えているので、汚部屋が好きというわけではないのだ。来客の予定が続くと、リバウンドする前に片付けるので家が整うことは知っていたし、その方がうんと楽なことも知っていた。ただ今まで継続しなかっただけで。
なんとなく、綺麗な状態を維持したいと思ったし、翌日もその翌日もロボット掃除機を起動した。ただそれだけだった。

ここでやっとタイトルの部分になるのだが、毎日運転が軌道に乗ったので、予約運転をしようと思った。人がいる時間に運転するより、平日昼間の方が埃も舞い上がらないのでいいと思ったのである。今まで全く使っていなかったリモコンを引っ張り出し、前日夜に、朝10時30分に動くよう予約設定した。帰宅後ダストボックスをウキウキしながら確認したところ、きちんと動いていた形跡があったので安心したのだが、翌日帰宅後確認したらダストボックスが空っぽだった。
ここで「もしかしてV3s Proはあくまで予約設定できるだけで、1回きりなのでは?」と勘違いしてしまった。
実際は予約すれば毎日運転できるので、多分この時は充電がうまくいってなかったとかではないかなと思っている。
ちょうどその時、前から気になっていたSwitchbotを入手したので、それ経由で動かすことにした……ということをドヤ顔で記事にしようと思っていたのだけど、ちゃんと毎日運転機能がついていた。水泡に帰すとはまさにこのことである。

とはいえ電源オンの信号を送るだけだと安定的に動かず試行錯誤したので、水泡をネットの海に放流すべく、ここに記すことにする。

SwitchbotでILIFE V3sを定時運転させる方法

  1. Switchbotアプリにリモコンを登録する。機種検索には出てこないので、適当なロボット掃除機のリモコンを雛形にして各ボタンを登録する。
  2. Switchbotから操作できることを確認する。電源のオンオフ、左右に振る動きができればOK。
  3. Switchbotアプリのシーン>自動でスケジュールを作成。動かしたい条件と、電源→移動方向ボタン→電源の操作を登録。


こんな感じ。
電源ボタンの間に挟む移動方向ボタンがポイント。
V3s Proはスリープモードに入っているので、電源ボタンを押して解除し、待機モードにしなければいけない。2回連続で電源の信号を送る設定にしていたのだが、2日に1回くらい起動していないことがあった。充電状況も疑い、ごみ捨てがてら毎回チェックするもダメで。目の前でテストしてる時は100%動くんだけど、外出中に限って動かない日があった。
自分でリモコン操作するときは動作音を聞いて待機モードに移ったことを確認するけど、Switchbotにそこまでは求められないし、かといってこれ以上連打する設定にしたら上手く動いてる時も動作を止めかねないし、ということで間に方向ボタンを挟んだら安定稼働した次第である。

……まあ、毎日定時予約機能があるからこんなことしなくても毎日動くんだけども。平日と休日でスケジュールを分けたい人とかは使えるかもしれない。
とはいえそれも、アプリ対応してるロボット掃除機には備わってるので、ニッチな情報であることには変わりないのであった。無念。

ヘルシオAX-CA400を選んだ理由と、使った感想

気づけばレンジを買ってからもうすぐ2か月、前回記事を書いてからも1か月半経ってしまった。
宣言していたとおり、なぜこのレンジを選んだのかについて書きたいと思う。

検討過程

序章

事件が起こる前からノンフライヤーの調子が悪かったので、レンジに機能を統合するか、という話は出ていた。私のやる気が起きなくて立ち消えになっていたけど。
我が家ではノンフライヤーを惣菜の油落としマシンとして使っていたので、油を落とせるものというのが第一条件だった。となると、過熱水蒸気タイプのオーブンレンジがいいのだろうなということになり、各社比較し始めた。

方針決定

まずは安価なトレイに水を入れるタイプを検討。しかしトレイに水を入れて加熱してから食材を入れるという手間が、私にとっては高いハードルだった。面倒くさがって使わなくなるのは目に見えているし、挙句の果てにトレイを紛失する未来さえ見えた。
というわけで、タンクタイプにすることが決定。各社下位機種から見ていったのだが、人間、いざ買うとなると欲が出るもので、どうせ水を使うものならば、蒸し料理もできればいいなと思うようになった。
ずっとフライパンに置いて使う開閉式フリーサイズ蒸し器で蒸し料理をしていたのだが、なんせ平らな部分が少ない。シュウマイを作ろうにも一度に蒸せる量が少なく、しかも大部分の個体はバランスを取るために斜めに生えていた。
思えばこれまでもスチーマーを導入するか何度か機会があったのだけど、どれもこれも最終的に逃していた。きっとこのタイミングのためだったに違いない。蒸し機能は絶対つけようと決めた。

機種選び

まあ過熱水蒸気出せるんだから蒸し物もできるでしょう、と思ってたら、意外と下位機種は「蒸し」機能を有していない。
某T社の商品紹介ページでは「【下位機種】でできるスチーム調理は茶わん蒸しとなめらかプリンです」と記載されていた。茶わん蒸しとなめらかプリンとは、要は低温蒸しのようだ。だったら手動メニューとして蒸しモードを備えている機種の方が安心だな、だって蒸し器としても使うんだし、と思った。

で、条件を満たしたのがヘルシオの最安機種AX-CA400であった。
元々他機種に比べれば高くないが、プライムセールの力によりさらに安くなっていた。

ヘルシオの他機種(AX-AJ1)も、大きく変わらない値段で買うことができそうだったので検討したのだが、なんと蒸し機能が削られてしまっていた。購入した機種は18Lで、AX-AJ1は22Lだったので大きさと引き換えなんだろうか?
我が家においては大きさは求めていなかったので問題なかった。むしろ、一人暮らし時代の単機能レンジが置いてあった部分に収まってくれたため、模様替えしなくて済んで助かった。
あと、色が真っ赤なので人を選びそうだし、ほぼ同機能でモノトーンのものもあったけど、我が家は元々赤系統のキッチン家電が多かったので問題なし。
ちなみに2017年モデルだけど、型落ち品ではないようで、2021年製のものが届いた。安定したロングセラーモデルということかしら。知らんけど。

作ったものたち

最後に、まだ全ての機能は使いこなせていないのだけど、作ってみたものについて書いておく。

春巻き

お目当てその1。
ノンフライ調理を試してみた。オイルスプレーを吹きかけて焼き目をつける感じ。揚げた時みたく狐色にはならないけど、それはノンフライヤー時代もそうだったから許容範囲。
ただ、付属レシピでは生肉のタネを包むレシピだったのでなんか餃子かシュウマイかみたいな味になってしまった。今度は事前にタネを作るレシピでリベンジしたい。

シュウマイ

お目当てその2。

公式レシピに従い、アミの上にオーブンシートを敷いて蒸した。オーブンシートに水や油が溜まって底がべちゃっとしてしまったので切れ込みを入れておいた方がいいかもしれない。ちなみに天板には事前にアルミホイルを敷いてもOKなので、汚れ対策はばっちりである。固まった油汚れを洗うのは面倒なので非常に助かる。オーブンシートとアルミホイルの消費ペースが格段に上がったのでコストコで買ってこなければ。

ゆで卵

地味に便利。
アルミホイルで包んでマグカップに入れればレンジ加熱でも作れることは知っていたが、複数個作るには向いていない。これだとまとめて作れるし、2口しかないコンロを塞ぐこともないため助かる。今のところレシピ通りにしか作っていないので固ゆで卵しか出来ていないけど、手動で時間を調整すれば半熟にもできるのかな?研究してみたいところである。

冷凍食品解凍

市販の冷凍食品専用モード。おそらく冷凍パスタがメインターゲット。食品の蒸気を検知して加熱終了時間を調整してくれるらしい。
前のレンジはムラがひどく、時間どおりに加熱しても底は凍ったままのことが多かった。自動で終了時間を見極めてくれるのは嬉しい。
大概の冷食は「オート調理はしないでください」って書いてあるけど、たぶん普通のオート加熱のことだと解釈している。このモードは専用モードだから大丈夫だと信じている。知らんけど。

ちなみに、余談だが我が家はマ・マーのTHE PASTAナポリタンをヘビーリピートしている。ソテーされた風味がおいしいのだ。

他にもまだまだ機能はあるのだけど、今のところ書けるのはこんな感じかな?
まだ試していないのだが、レトルトカレー+パックご飯+ゆで卵の同時温めができるらしいので今度やってみたいなと画策中。

せっかく買ったので、使い倒していきたいなと思う。そして二度と不幸な事故は起こさないようにしようと決意している。

レンジを買う機運が高まってしまった

家電を選ぶのが好きだ。
ボーナスが出るたび、冷蔵庫やら洗濯機やら買い替えてきた。
……のだけど、レンジだけはどうも選ぶテンションにならなくて避けてきていて、大学時代から使っていた単機能レンジを使用していた。

理由としては

  • 料理は好きだがお菓子は作らない
  • ちょっとした焼きはオーブントースターで十分
  • なんならノンフライヤーは持ってた

などが挙げられるけど、端的に言うと興味がなかった。

が、この度買い替えました。
じゃん。

なぜこの機種を買ったのかを延々と書き記したいところなんだけど、今回はイレギュラーだったので、まずは経緯を残しておくことにしたい。

先週水曜日、事件は起こった。
前日の7/12(火)は、交際十周年&結婚半年祝いということで、イタリアンのコースを食べに行っていた。
このお祝いをするために結婚記念日を決定したくらいだったので、調子に乗ってメッセージプレートを注文したりしていた。
(まだ事件を知る前のわたしたち)

その翌朝。朝食のお米は炊いていなかったのでレンチンご飯でも食べるか?と思い、レンジを見たとき、嫌な予感がした。
レンジを開けると、そこには青椒肉絲が変わり果てた姿で鎮座していた。前々日の月曜日に、レンジ調理しておいておいたものである。
月曜日の夕飯は魚の気分だったので、作り置いておこうと思っていたのだが、冷蔵されていなかったソレは強烈な臭いを発していた。

情けなさと生理的な涙で、泣きながらジップロックに入れ密封した。類似品ではないちゃんとした正真正銘のジップロックを使ったのに、それでも臭いは漏れていた。
食べ物を無駄にしてしまっただけでなく、オット氏が月曜日にくたくたになりながらも下拵えしてくれたものだったのもあり、朝から凄まじい自責の念に駆られてしまった。

臭いの元を絶ったところで、レンジ本体にも臭いは染みついてしまっていた。これではごはんを温められない(元より食欲は失せていたが)。
レンジ調理に使っていたのがiwakiのガラス容器*1だったので、容器は助かった。プラ容器を使っていたらと思うとおぞましい。

遅れて起きてきたオット氏に謝り(自分も気づかなかったと謝られた)、買い替えを提案。もともと何度か買い替えの話は出ていたのもあって、方向性はすんなり決まった。

というわけで、その日の通勤時間と昼休みを機種選びのリサーチに費やした結果、買ったのがこちら。

シャープ ヘルシオのAX-CA400。
たまたまamazonプライムデーでいつもより安く買えたのは不幸中の幸いというかなんというか。少しのラッキーで無理やり納得させられているような気分を抱えている。とはいえ今回の買い替えは自業自得なんだけども。

どうしてこの機種にしたのかはまた使い心地と共に記したいと思っているけど、いつになることやら。
なるべく早く使いこなして書きたいと思っている。たぶん。

*1: 山本ゆりさんのコラボ商品青椒肉絲もゆりさんのレシピだった